『伊藤くんAtoE』Aから見てもBから見ても…
今週は授乳のかたわら、こんな本を読んでいました。
こちらの著者の本は初めて読みました。
先日読んだ朝井リョウのエッセイに、この著者がたびたび登場しており、なんだか気になったので、手に取りました。 なんでも、朝井リョウ氏とともに真剣にふざけて、トークショーで踊ったり、結婚式の余興に全力投球したりする方だそうで。
小説の感想としては、
とにかく、
気持ち良いほどに、
伊藤くんクズー!!
しかし、そんなクズぶりの中にも、自分にも思い当たるようなところがあって(安全な場所から口先だけの批判をする、傷つくことを恐れてばかりいる、など)ギクリとすることも。
女同士の友情についてもリアルに描かれていて、自分のことも重ね合わせていろいろ思い出し、時折心をえぐられる思いがしました。友情の陰に、妬みや嫉みがあることもある。だけどじゃあその友情が偽物かっていうとそういうわけではなくて。
簡単に言ってしまえば、だめんずとそれを取り巻くだめんずウォーカーの話なんだけど、心がちくちくする1冊でした。
クズケン(クズ部分もあるけど、伊藤くんほどでは全然ない)の“崩壊を立て直す方法が、一枚の皿を洗うことだったりする”話、覚えておきたいです。
朝井リョウ氏のエッセイの感想はこちら↓↓
raccoon-tanuki-mi.hatenablog.com
ちなみに、今回から文章を「である調」から「くだけた感じのですます調」にしてみようと試みています…