あらいぐまのせんたくびより日記

3歳児育児に奮闘中!アラサー主婦の平穏な日常と読書など。

『風と共にゆとりぬ』をうんち洗いと共に読みぬ

ここ数日、突然寒くなりすぎである。思わずココアを買って飲んでいる。

ココアに含まれるポリフェノールは何やら体に良さそうだし、それから何かがどうにか作用して安眠効果などもあるそうだ。これでカロリーも低かったらいいんだけどなぁ。

 

 

今日は、この1週間、私を支えてくれた1冊を紹介したい。

夫のささいな言動にイライラして怒りを抑えられなかったとき、夜中のおむつ替えで失敗して、午前3時に洗濯機を回すはめになったとき、このエッセイが笑わせてくれて助かった。

風と共にゆとりぬ

風と共にゆとりぬ

 

 あ、この画像の帯文、素晴らしいな。

私が手にした本には帯はなかったので、今初めて見たけど、「読んで得るもの特にナシ!ひたすら楽しいだけの読書体験をあなたに。」か・・・。

 

 

 

そのとおり!!

 

感慨深いとか、考えさせられるとか、勉強になるとか、ない。しかし、思わず声を出して笑ってしまう箇所がいくつもあり、純粋に娯楽としての読書の時間を楽しめた。

第一部は何気ない日常をつづったエッセイ、と言いたいところだが、この著者の日常は私にとっては非日常的でもあり、場面からして面白かった。

だって“女性の知人と結託して、レンタル彼氏をレンタルして、逆に姉弟だと騙しとおす”日常なんて、ある⁈もちろん、文章自体もリズムよくバランスよく面白い。

第二部は日本経済新聞での連載を収録。第一部で著者の人間性をだいぶ知ってしまった後なので、文体こそ堅い新聞に合わせているが、時折そもそもの真剣にふざけたい人間性がにじみ出ていることに、ほくそ笑んでしまう。振り返って書かれた、現在の一言コメントも楽しい。

第三部は、赤裸々につづられた肛門周辺の闘病記。かなり赤裸々なので、食中前後は気をつけて読むべし。大変な病気の話なのに、軽やかに語られるために、笑えてしまう。

 

私も著者と同じく、非難されたり嘲笑されたりしがちな「ゆとり世代」。悪く言われるたびに、憤慨して、熱く語ったりしてきた(「私たちがゆとり教育を選択したわけではない!」「ゆとりの結果はまだ判断するときじゃない」等々)。しかし、著者のようにそれを逆手にとって『風と共にゆとりぬ』(ちなみに前作は『時をかけるゆとり』)なんて言ってしまえる“ゆとり”を私も持ちたいものである。