俳句には収めきれないこの気持ちプラス14文字に込めます
お題スロットというのを回してみたら、意外なお題が!
短歌は昔から好きなので、このお題に乗っかってみることにします。
好きな短歌、たくさんあります。
大学時代には、とにかく佐藤真由美さんの本を繰り返し読んでいました。
佐藤真由美さんの代表作は、
今すぐにキャラメルコーン買ってきてそうじゃなければ妻と別れて
しびれます。
手をつなぐ前がいちばん楽しいの東京タワーでデートするとか
これも好きでしたねー。どっぷり共感してました。付き合い始める前の、たぶん両想いだなーっていう頃の高揚感って、その後のどの恋愛シーンよりも純粋に楽しかったりしますよね。
加藤千恵さんの歌集『ハッピーアイスクリーム』も秀逸です。ただ、今読み返すと青春の光と影が眩しくて苦しすぎます。
責任は誰かのもので自分には関係ないと思ってるでしょ
傷ついたほうが偉いと思ってる人はあっちへ行って下さい
枡野浩一さんも大好きで、この人を知ってから、現代短歌にハマったとも言えます。
「複雑な気持ち」だなんてシンプルで陳腐でいいね 気持ちがいいね
肯定を必要とする君といて平気平気が口ぐせになる
もちろん俵万智さんの本もたくさん持っています。
出産してから買って、今、手元に置いて読んでいるのはこちら。
もうね、ほんとに、今の私にはぐっときます。
この先、息子の成長にしたがって、よりわかる歌が増えるんだろうなーと思います。
たんぽぽの綿毛を吹いて見せてやるいつかおまえも飛んでゆくから
『プーさんの鼻』に収められている、
眠り泣き飲み吐く吾子とマンションの五階に漂流するごとき日々
なんていうのは、ちょうどタイムリーな時期(生後2〜3ヶ月のころ)に読んで、染みたなぁー。
独身のころは、もっぱら恋愛の歌にしか興味が持てなかったのに、自分の境遇の変化で変わるものですねぇ。
自分で詠む方はしばらくやっていませんでしたが、私も育児の歌、作ってみようかなぁ。